財布も人気のブライドルレザーとは

革財布が好きな方なら一度は聞いたことがあるブライドルレザー。ブライドルレザーとは、牛の皮を手間暇かけて天然の植物エキスだけでなめし、蝋を染み込ませた皮革のことで、もともとはイギリスの馬具用に開発されたものです。激しく揺れて荷重がかかる馬具で使用しても壊れない耐久性を備えているため、長年愛用し続けることができる最高級の財布の素材としても優れています。財布の素材としては最高級の皮革であるコードバンと並ぶ素材として位置づけられており、手間暇をかけて作られるため高価ですがその質感と耐久性は群を抜いています。ブライドルレザーの財布を使用していることはそれだけでモノへのこだわりを感じさせます。ここでは、そんなブライドルレザーで作られる財布の魅力をあますことなく解説していきます。

ブライドルレザーの歴史と製法を知る

ブライドルレザーが開発されたのは1000年以上前のことで、イギリスの貴族が従来の皮革でできた乗馬用具の耐久性に不満を持ち、より丈夫な皮革を職人に作られたのが始まりだと言われています。時代が変わり貴族用の素材から騎士が戦いの場でも使用したり狩りの場で使われるようになるにつれ、その製法は洗練されていき、現代に受け継がれる極めて優れた耐久性を持つに至りました。その製法は非常に手の込んだもので、牛皮のうち最も硬い部位であるショルダーの部分を植物のタンニンにより十分な時間をかけてなめした後、革の繊維を引き締めて密度を高めるため、何度も何度も蜜蝋を塗りこむことによって作られます。工房によっては一つの皮革が出来上がるまでに数か月かかることもあり、ブライドルレザーは希少価値が高い貴重な皮革なのです。

他にはないブライドルレザーの魅力

ブライドルレザーの魅力は何といってもまずその優れた耐久性です。皮革の密度が非常に高いため表面に大きな傷がつくことはほとんどなく、また製法に使われる糸も素材の硬さに耐える丈夫なものが使われるためほつれたり切れたりすることは非常にまれです。そしてプルームと呼ばれる表面に浮く白い粉もブライドルレザーがもつ独特の魅力です。これは皮革に染み込んだ蝋が表面に浮き出たものであり、これこそが丁寧に蜜蝋を染み込ませた上質なブライドルレザーの証です。プルームは数か月使うと落ち着いてしまうため、購入してから最初のうちにだけ愉しめるものです。また、経年変化をじっくりと愉しめるのも魅力の一つ。ブライドルレザーは植物のタンニンでなめしているため油脂の吸収が良く、使い込めば使い込むほど深みのある光沢が増していきます。